初巳
みなさま、お正月はいかがお過ごしになりましたか?
成人の日の今日、街で艶やかな振り袖姿を見るとこちらの気分も華やぎます。
さて、少し遡りまして、大晦日。
年末の仕上げにと、皆が動き出す朝からお昼にかけて降り出した雪がみるみるうちに辺りを覆い、目の前の景色を銀世界へ変えました。シャッターが降りたサクラビルへ、用事を思い出して向かったのですが、車も人も、新雪を踏みしめながら走ることをあきらめた、師走の京の街に新鮮な感動を覚えたものです。
年が明けて、二日に初めて外出しました。
神社もお寺も街じゅう、初詣で賑わっていましたが、私たちが向かったのは、比叡山延暦寺の無動寺辯天堂と明堂。毎月この辯天さんをお参りしている親戚(母の従兄)のタカオさんに時々連れてもらうのですが、今回は、贔屓の祇園町の芸妓、豆弘さんと私、3人で行くことに。あ、といっても豆弘さんももちろん登山ウェアです…。
新年初めての弁財天に参詣することを初巳(はつみ)といいます。
特別な思いで身が引き締まります。
京都経由の車道が滑りやすいので、坂本ケーブルで登りました。
日本一長いケーブルカー。初体験です。
ケーブルを登った駅付近から見下ろした琵琶湖。
やっぱり山のふもととは全然違う。積雪の山道を行きます。
さすが初巳。いつもと違いお正月気分の山道参道。
辯天堂で読経をし、各参拝人の木簡に書いた心願をご住職に読み上げていただき、火にくべていただきました。
若く綺麗な大阿砂利様のいらっしゃる明王堂へ。ご挨拶のあと、有り難いお話と世間話など楽しく歓談しました。
さっきの駅へ。すっかり夕暮れ。
大正時代のレトロな”ケーブル延暦寺駅” 。
祇園新橋 。車を駐めて一旦休憩
豆弘さんのご実家へ。生まれて初めて、置屋へ寄せていただきました。
地方から集まる舞妓さんがほとんどの昨今、珍しい生粋の京芸妓です。
小柄でお顔が小さく、いかにも着物が似合いそうな京美人。舞妓時代はナンバーワンの売れっ子さんだったのも頷けます。
親しい芸妓さんができて、都おどり見物の楽しみも増えました☆
今回は、プライベートの初対面だったので写真は控えましたが、艶姿でご一緒したときにとっておくことにします。
舞妓さんたちは、ご実家へお帰りになるし、お仕事もないので三が日の祇園は閑散としています。
晩ご飯も行くところがないなぁと、近所の東華菜館へ行くことに。
この日はレトロ三昧。変わらない昔なじみの顔と向き合うのもいいものです。
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三日には祖母宅にて、タカオさん含め家族8人で手作りお節をいただきました。
ずーっと続いてきた、平凡な、家族水入らずのお正月ですが、いつまで続くのやら・・・
店では、お年玉(百花堂の年賀状)をお使いくださるお客様に好評をいただいております。
これから一部、セールもご案内します!
1月の後半〜、お休みも長くなりますが、ご予約お受けしております。
遠方の顧客様とゆっくり過ごす、楽しい予定もあったり…。
どうぞ、お気軽にお声かけくださいませ。
今年もよろしくお願い申し上げます。
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